トラベル地理 研究所

異文化理解教育について

トラベル地理研究所のMattiです。

海外へ飛び出すなら、言語の習得だけでなく、海外の文化や習慣についての理解も必要です。そういう思いから、トラベル地理研究所では異文化理解教育にも取り組んでいます。

高校教師時代から異文化理解教育に取り組み、多くの生徒たちを卒業後、海外留学へと導いてきました。海外へ行くなら、世界の文化や習慣、国際マナー、宗教などについて知っておかなければならないというのが私の持論です。留学する国のことだけでなく、世界中のことを知っておかなければなりません。なぜなら実際に交流する留学生たちは世界中からやって来るからです。

私は海外でいろいろな日本人留学生を見てきました。

例えば、

●アメリカに5年間留学し、それなりに英語を話しているが、世界情勢の理解には欠かせないイスラム教のことについて全く知らない日本人留学生。

●仲良くなったインド人留学生とランチに行くことになり、ステーキハウスに行くことを提案している日本人留学生。

●日本のラーメンが食べてみたいと言っているイスラム教の留学生に対して、博多のとんこつラーメンを勧めている九州出身の日本人留学生。

こういう留学生を作らないためにも、異文化理解教育は大切だと思うのです。また、こういうことを知らないまま外国語だけ流暢に話せるようになっても、中途半端だと思うのです。本当の国際教育とは、外国語の教育だけでなく、異文化理解教育も同時に行わなければなりません。

さらに言うなら、異文化理解だけでなく、いろいろな国の歴史観や国民感情についても知っておくべきです。留学すれば、台湾人留学生と中国人留学生の微妙な関係に疑問を持つことでしょう。また領土や歴史の問題で日本人に対して良い感情を持っていない人たちもいるでしょう。そういうことを前知識として知っておいてこそ、有意義な留学生活を送ることができるのです。

これだけ多くの若者が海外に留学する時代に、なぜ学校教育でそのようなことを詳しく教えないのでしょうか。そういった疑問から、トラベル地理研究所を立ち上げ、学校教育を離れた今でも異文化理解教育に取り組んでいます。

これを読んで外国語の習得だけでなく、異文化理解についても学んでみたいという人、将来留学したいと考えている人、トラベル地理を学んで異文化に対する理解を深めてみませんか。